CMSは問題なく動いている。
大きな障害も出ていないし、今すぐ切り替えなければいけない理由も見当たらない。
それでも、日々の運用にどこか引っかかりを感じている状態に心当たりはないでしょうか。

更新作業が以前より重く感じる。
ちょっとした修正に関係者が増え、判断が遅れる。
「前はもっと軽かったはず」という感覚だけが残る。

これはCMSの不具合ではありません。
多くの場合、運用の前提条件が少しずつ合わなくなってきているサインです。

本記事では、既存CMS運用が限界に近づく前に現れやすい違和感を言語化し、今どこで詰まり始めているのかを整理します。
ツールの比較や乗り換えの話に入る前に、自社の状態を冷静に確認するための記事です。

動いてはいるが、以前より重く感じ始める瞬間

CMS運用は、ある日突然止まるわけではありません。
多くの場合、「使えてはいるが、以前のようなスピード感がない」という変化から始まります。

この段階では、トラブルとして表に出にくいのが特徴です。
担当者それぞれが小さな違和感を抱えたまま、運用だけが続いていきます。
 

違和感① 更新はできるが、判断に時間がかかる

技術的には更新できる。
ただし、公開までに確認や相談、承認の工程が増えていないでしょうか。

  • この修正は誰が判断するのか
  • どこまで触ってよいのか
  • どの範囲に影響が出るのか

CMSの問題というより、判断の置き場が曖昧になっている状態です。
 

違和感② 軽微な修正ほど、慎重になりすぎる

テキスト1行の変更。
画像の差し替え。
リンク修正。

本来はすぐ対応できるはずの作業に、「本当に今直していいのか」「後戻りできるか」という迷いが生まれていませんか。

これは、更新作業そのものが心理的に重くなっているサインです。
 

違和感③ 属人化を減らしたはずなのに、不安が残る

ドキュメントを整え、権限を分け、引き継ぎも行った。
それでも、「あの人がいないと不安」という感覚が消えない。

多くの場合、原因は個人ではありません。
運用全体を俯瞰できる構造がなく、安心できる状態が共有されていないことが影響しています。
 

違和感④ 役割分担が進んだ結果、全体が見えにくくなる

編集、制作、開発、マーケティング。
役割を分けた結果、それぞれが自分の範囲だけを見るようになっていないでしょうか。

誰かが悪いわけではない。
それでも、全体像を把握する人がいなくなると、運用は少しずつ重くなっていきます。
 

なぜ運用は重くなっていくのか

共通する背景は、CMS導入時に想定していた運用規模と、現在の体制が変わっていることです。

  • 当初は少人数で回していた
  • 更新頻度や影響範囲が増えた
  • 判断が個人から組織に移った

CMS自体は同じでも、前提条件が変われば運用の感触は変わります。
そのズレが、違和感として表面化します。
 

CMSを見直すべきか迷ったときの考え方

この段階で「CMSが合っていないのでは」と感じるのは自然です。
ただし、すぐにツール選定へ進む前に、一度立ち止まって整理することが重要です。

  • 今詰まっているのは作業量か、判断プロセスか
  • 問題は権限設計か、情報共有の流れか
  • 人を増やせば解消する話なのか

ここを整理せずにCMSを変えても、別の形で同じ違和感が出ることは少なくありません。
 

次に進むための整理ポイント

本記事で挙げた違和感に複数当てはまる場合、運用は「まだ回っているが、少し無理が出始めている」状態です。

次にやるべきことは、新しいCMSを探すことではなく、今の運用と体制の前提条件を整理すること。

それが明確になったとき、
「今のままでよい」「部分的に見直す」「大きく変える」
その判断が初めて現実的になります。
 

この記事を書いた人
BERYL
BERYL編集部
「BERYL編集部」は、Web制作、CMS関連、Webマーケティング、コンテンツマーケティング、オウンドメディアなど、多岐にわたる分野で専門的な記事を制作しています。デジタル領域における最新の技術動向や実践的な事例を通じて、マーケティング戦略を強化するための情報を発信いたします。 また、SEO対策やコンテンツの最適化にも注力。ユーザー目線でわかりやすく解説し、企業のマーケティング活動やコンテンツ運営をサポートします。